VIPRPG 2014紅白作品No.26「アレックスと最終戦争と9人の少女」レビューもどきの感想まとめ
最終更新 2015/01/012(不定期更新)
こちらの作品「アレックスと最終戦争と9人の少女」は、
音楽配信サイト「月人のスタジオ」を運営なさっている月人さんが制作なさった作品です。
「アレックスと最終戦争と9人の少女」は、ゲームとして観る、遊ぶだけでなく
月人さんのオリジナル曲を、耳で聴いて楽しむこともできます。
興味を持たれた方は、是非チェックしてみてくださいね。
(ちなみに私は、制作に関わっておりません)
作品のダウンロードページは、
こちらVIPRPG2014GWの頃から、作品レビューを一切しないことに決めましたが
身近な人に限り、レビューすることにしております。
◆2015/01/04
「ゲームスタート ~ ウィンディ編 クリア」ゲーム開始直後は、勇者アレックスを中心とした物語が描かれていきます。
どうやらこれは、システムのチュートリアル的なシナリオのようです。
画面上には、たくさんのキャラクターたちが描かれて動きを作り
時々織り交ぜられる演出によって、見る側を飽きさせない工夫が見受けられます。
テキストを読ませるノベルゲーム「読むゲ」とは違うそのジャンルを
VIPツクスレでは「見るゲ」というジャンルの括り方をしますが、
見るゲというのは、プレイヤーが思っている以上に制作に根気が必要な作業です。
作者が想定したとおりにキャラクターが正しく動いてくれるか?
何度も何度も試行を重ねて、そうやって苦労して出来上がったものが作品です。
動かすキャラクターの数と労力は、総じて比例していくものですが
この作品では、登場するキャラクターのなんと多いこと。
手抜きを感じさせない丁寧な演出から、努力の跡が伝わってきます。
見るゲというのは、演出を最大限に活かせる分野であり
制作者の発想ひとつでどんなものにも変化する面白いジャンルです。
こういうジャンルは、商業のゲーム業界には馴染みが薄いものなので
ゲーム開発に携わるプロの方々や、見るゲそのものを知らない
一般の方への第一印象は、強く鮮明に残されることでしょう。
例を挙げれば、VIPRPGでいう「魔王」「把握」ですね。
魔王。把握。はよいけ。ゴメス。めでてぇ。
はたしてこんなものをゲームにしてもいいものなのか?
ゲーム=遊ぶという式を覆すような、やりたい放題(意味深)の数々。
通常では考えられない、常軌を逸脱した内容は、VIPRPGならではです。
そういう常識にとらわれないものを作り上げてきたコミュニティだからこそ
その分野における工夫と発想は、驚かされるものや感心させられるもの、
または、笑わせてもらえるもの、泣かされるものまで実に多種多様です。
私自身も、過去に音合わせと自作戦闘要素を盛り込んだ
三馬鹿道中記というゲームをシリーズで二本制作したことがありますが、
見るゲというジャンルでキャラを動かす演出は、実は大の苦手で
出来ることなら制作したくないジャンルのひとつであります。
そのジャンルへ果敢に飛び込んだ月人さんを賞賛しつつ、
私は今後、こちらで作品の感想をまとめていこうと思います。
(ここまでが私からの挨拶です)
さて、本日は「ウィンディ編」をクリアしたよ!ヾ(o゚ω゚o)ノ゙
世界の安定が乱れ、誰もが決断を迫られるようになりました。
戦争が勃発し、人々は裏切り、殺しあい、平和だったあの頃は何処へやら。
「戦争だから」と理由づけて、自分を無理にでも納得させるキャラが多く
私としては、それがとても不満でした。
大人だからこそ、立場があるからこそ、背負うものがあるからこそ、
みんなは現実的な物事の捉え方が出来るのでしょうけども。
誰もがその現実を仕方ないと受け入れる中、その流れに逆らうような
自分だけの正義を貫けるキャラクターは、存在しないのか(´・ω・`)
それが一人、存在しました(`・ω・´)
周りの意見に流されず、自分の意思をはっきりと示したあの場面。
とても強く印象に残りました。
私の気持ちを代弁してくれたようで、胸がすっきりしたのを憶えています。
名場面を挙げるとすれば、そのシーンでしょうね…、間違いない…。
よう言うた!それでこそ勇者の妹や!
リナックスは、やっぱり勇者してました。いい展開でしたね!
一方、ウィンディへの評価は減少傾向にあるので、
イメージアップに繋がる巻き返しがあることを期待しております(ぇ
『総括』
大人になればなるほど、子供のような純粋な考え方が出来なくなって
子供の純粋さが時には胸に突き刺さること、私たちにも現実にあると思います。
私にはありますね。子供は自分を映す鏡です。
自分の醜さをよく映し出してくれます。
それはともかく、状況に流されて大事なものを見失うことだけはしてはいけない(戒め)
どうせなら、かっこよく生きてかっこよく死にたいじゃん!
◆2015/01/08
「アイスⅢ編クリア」さて、オムニバス形式のこの作品では、ひとつひとつのシナリオのボリュームが大きく
一人のシナリオを完結させるまでに、わりと多くの時間を費やすことになります。
この作品を制作なさった月人さんが、これを機にVIPRPGから距離を置くことになるのは周知ですが、
だからこその大容量のシナリオなのだろうということは、早い段階から見てうかがえました。
VIPRPGとかVIPツクスレのみんなに対する想いが伝わってきますね。
さて、難しくて詰んでた紅白作品をめでたくクリアできたので、再び最終戦争プレイですっ。
今回は、みんな大好きアイスⅢをクリアしましたよんヾ(o゚ω゚o)ノ゙
シナリオの展開は、前回のウィンディ編よりも取っ付き易いほうだと感じました。
仲間との決別や天魔王復活などの王道的な進行は、わかりやすいし感情移入しやすいですね。
アイスⅢのシナリオは、個人的にはウィンディのお話しよりも好きです。
終盤、とある親友とのバトルで二回全滅したので、戦闘方針を変える必要が出てきたのですが
そこで改めて実感しました、アイスⅢとミルミのコンビ強いですね…(唖然)
二人ともウェイトゲージに影響する技を使えたりするので二人合わさると凶悪というか
むしろ私はそれまでミルミを使っていなかったのでもっと早く気づくべきだったなあと後悔。
今まで触れてこなかったけど、使われている一枚絵がいい仕事してるよね(*´ω`*)
『総括』
やっぱり回復できるキャラは、戦闘から外してはいけない(自分への戒め)
◆2015/01/11
「スパニー編クリア」スパニー編は、冥界の方々が絡んでくるお話でした。
クリアし終えて特に印象に残ったのがヘルでしたね。
スレイプニルやデュラハンたちとのバトル、その他諸々のイベントに
ヘルが深く関わっていること、そしてヘルに関するイベントが多く盛り込まれていたせいか
スパニーの存在感が薄かったように思えました。
戦闘では避雷針で大活躍してたので、全くの空気というわけではないのですが!
あれはFF6のセリス将軍が使うまふうけんを彷彿とさせる特技でした。強いっしゅ。
さて、これでウィンディ、アイスⅢ、スパニーをクリアしたわけですが
全体的に重い話が続くので、もう許せるぞおい!(許せるのか…)
『総括』
今回は、改善点について触れてみます。
オムニバスの特長を最大限に活かすなら、もっと変化があってもいいと思う!
けど、3年間シリーズ物を作り続けてきた自分には、多々理解できる部分もあるんです。
シリーズ物で設定がほぼ固まっていると、そこを崩しにくいのはすごくわかる!
じゃあ「設定を崩したら面白くなるか?」というと、必ずしもそうではない。
そもそも私と月人さんのシリーズ作品は、似ていない全く否なるものだから比較できないんだよね。
私はシリーズ毎にシステムそのものを毎回変えて、あの手この手を尽くしてきたけど
9人の少女は私の作品とは違って、シリーズを通して「見る」部分が前面に押し出されているものだから
どこで変化をつけて面白くするかを考えたら、やっぱりその見る部分だと思うんだ。
偉そうに意見を語っていますが、私自身、人様に強く言えたものじゃあないんですよね…。
ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!
◆2015/01/12
「ストニア編クリア」ウィンディ、アイスⅢ、スパニーに続いてストニア編をクリアしました。
今までで一番面白かったよ!訴訟は取り下げる。
ストニアが自分の心情をさらけ出したシーンは、とても印象に残りました。
主役の心理描写が良かっただけでなく、魔王軍の面々もいい仕事してましたね。
状態異常を使う敵が多かったせいか、戦闘では工夫する必要があり手ごたえがありました。
ストニア編おもしろかったなあ…。
私の知らない間にVIPRPGには新キャラが増えていて、ついていけてない部分があるのですが
キャラクターのことがわからなくても十分楽しめましたよん。
◆2015/01/12
「クオン編クリア」ウィンディ、アイスⅢ、スパニー、ストニアに続いてクオン編をクリアしました。
クオン編は、今までの少女たちのお話しとは違って異質な印象を受けましたね。
全体的に静かなイメージ。こういった違いの変化を味わえるのはいいかもしれません。
最後の戦闘では、バリアーズのレベルを初期化させる方法が面白いと感じました。
そういうやり方もあるんだなあと感心させられましたよん。
『総括』
作り手によって発想は変化するものだと再確認させられました。
私にはあの発想は浮かびませんでしたね。
完全に作り手目線の感想ですが、あの仕組みは本当に面白かったです。
◆2015/01/12
「やみっち編クリア」やみっち編は、魔王軍と玉露が関わってくるお話しでした。
MOBとはいえ、スライムとかたくさんのキャラが死体としてあちこちに転がっているので
精神的なダメージが大きいシナリオかもしれないと思いました。
最後の真相は惹かれるものがありましたね。マコちゃんの壊れっぷりが印象的。
魔皇女がVIPツクスレのゲームに登場するようになったのって、いつからなんですかね?
『総括』
シェイドⅠがゲスい。とにかくゲスい。ある意味それが新鮮。